高齢出産のリスクとダウン症について記しています。
「高齢出産はいろいろリスクがあるから、早めに出産したほうがいい」という言葉を聞くと思います。
「なぜ、高齢出産はリスクがあるのか?」これから、その理由について説明します。
まずは流産です。
全ての妊婦の流産率は10〜15%とされていますが、35歳以上の高齢妊娠の場合は20%と言われ、一気に流産の確率が上がります。
その原因として、卵子の老化があるからなんですね。
人間は年齢を重ねるごとに体力や内臓が衰えていきます。
これは卵子にも言えることで、35歳以上の卵子は若い世代の卵子と比較すると、質が低下していて、働きも悪くなります。
それにより胎児が発育せずに流産になってしまうんですね。
妊娠すらできないケースもあります。
このリスクを回避する予防策は残念ですが今のところありません。
高齢妊娠は若い世代の妊娠と比較した時に出産方法についてもリスクがあります。
高齢妊娠の場合は筋肉の老化等が原因で産道が硬直して、自然分娩が困難になります。
それにより多量の出血になるケースもあります。
そのため、高齢出産の場合は腹部と子宮を切開して赤ちゃんを取り出す帝王切開を選択するケースが多いです。
しかし、帝王切開にも「麻酔薬の影響でショック状態になる」、「次回自然分娩を行う時に子宮が破裂する可能性がある」、「縫った後がケロイド状態になる可能性がある」等のリスクがあります。
これらのリスクを回避するには、高齢妊娠の女性は出産時にむけて筋肉が硬直しないように適度に運動をしたほうがいいんですね。
出産のためにコンディションを整えることも重要です。
高齢出産のリスクで頻繁に耳にするのが「ダウン症」ですよね。
体の細胞の中にある染色体は2本が対になっています。
21番目にある染色体が1本少なかったり、多かったりする赤ちゃんはダウン症を持って産まれてきます。
つまりダウン症というのは染色体異常ことを言うんですね。
ダウン症の特徴として奇形な状態のまま産まれてきて、心身ともに通常の子供より発達が遅れます。
健康面では抵抗力が低いことから病気にかかりやすくなります。
ダウン症の子供が生まれてくる確率は出産時年齢20歳以下の場合は1/1667です。
それに対し、30代前半は1/952、30代後半は1/378と確率が高まっていくのがわかりますよね。
このように高齢妊娠になればなるほど、ダウン症のリスクが高まっていきます。
これについては予防策は今のところありません。